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シンフォニア・ノビリッシマ(2)

高校の時の吹奏楽部の定演(198×年頃)の録音を久しぶりに聞く。
今聞くと下手くそだろうな~、と思って聞くと意外としっかりした演奏に聞こえるから不思議である(ホントか?)。

その後に佼成のを聞くとすごく上手く聞こえる(当たり前か・・・笑)。

さらにその次に佐渡/シエナ(ブラスの祭典3)のを聞く。
おっ、いい音だ。音色・響きは格段に良い。
やはり「シエナ以前」と「シエナ以後」はあったのだと思う。

それでも、「吹奏楽」の耳というか感覚で聞くとピタッとハマって聞こえるわけであって、よ~く聞くと、やはり一つ一つの音の歌い込みが浅く、その結果、リズムの幅が狭く聞こえる気がする。長いフレーズの終わりの方まで意識が持続して聞こえないのは、息の吹き込みがいま一つなのだと思う。

そして最後にN響のを聞いてみる。
N響のは音がうんと豊かに響いている。楽器を非常によく鳴らしている。
演奏全体の良し悪しは賛否が分かれるようですが。。

彼らの本業はオーケストラであって、吹奏楽は言ってみれば企画モノ(お祭り)なので、練習も直前に合奏がせいぜい2回くらいのものであろう。それでもあれだけの演奏ができると考えると凄いことなのである。

ただ、それだけに、完成度の面で、あまり練れているとは言えない部分があるのも残念ながら事実で、これが否定的な意見につながっている理由であるように思う。

企画モノではあるが、正メンバー以外の人が1番を吹いているなど、取り組み姿勢として、この企画を軽視しているところはないだろうか。

2006年に今の形を初めてやった時は、結構なインパクトがあったのだが、毎年恒例になって少し衝撃度が薄れてきた感もある。

選曲は吹奏楽の定番中の定番をこれまで意欲的に取り上げてきているので、個人的な希望としては、吹奏楽の演奏はもっとこうあるべきではないか、というのを世に問うくらいのつもりでやってほしいと思うのだが。。

ここまでやったら、次はアルメニアンダンス2とか、アルヴァマーだな・・・


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N響ほっとコンサート2011(2)

8月28日(日)Eテレ「N響アワー」のを見る。

しょっぱなから、私のお目当ての曲、ジェイガー作曲の「シンフォニア・ノビリッシマ」である。

指揮は現田茂夫。この人はあまり汗をかかないで理性的な感じで指揮するタイプで、個人的には嫌いではない。曲によってはもっと熱く奏者を煽るような局面ももう少しあってもよいかもしれないが。

冒頭。なかなか重厚。十分に音が持続している。

Aからのアレグロはややゆっくり目。一般的な演奏ではもっと速いのが多いので、重たく感じて嫌う人もいると思うが、速すぎてリズムが転ぶ演奏が多いのよりはよっぽどよいと思う。

Bあたりのトロンボーンもよい。吉川・新田・池上・秋山の4氏である。
Dからのフーガ。ユーフォニウムには外囿祥一郎氏の布陣だ。チューバも2本で中低音が充実している。

Fの5小節目からの例の低音の旋律。すごい重低音。そこからトランペット・ホルン・トロンボーンへの1小節ずつのリレーもきっちり決まっている。H前のラッパ・ホルンのソロも安定している。Hもよく揃っている。クラリネットは涼しい顔で平然と吹いている。読売日響他の奏者がトラ(エキストラ)で入っている。オーケストラ奏者を集めているところがミソである。ちなみにフルートの1番はこれまたN響正メンバーではなく、読響の一戸敦氏だ。(どういう人選?)

中間部のI。テンポは結構遅め。クラリネット始め木管群は小節の後ろに行っても音が減衰せずよく息が吹き込まれ、歌われている。

やがて中間部前半のヤマである16小節目の3・4拍目。ここの旋律の下降音形は大体ピョロピョロっと尻すぼみな演奏が多いが、ここは最後までたっぷりと、下の音に行くにしたがって大きく長く吹くイメージにするべきだと思う。次の小節はp(ピアノ)だが、その前の16小節目はff(フォルティッシモ)と指定があり、その後にディミニュエンドは決して書いていない!
オーボエのソロもよく音が持続していてよい。

Jからのサックスとホルンのウラ旋(裏旋律)はこれも音が減衰せずによく出ている。ここは指定通りレガートで上手く吹けている演奏はそう多くない。
特にオクターブの跳躍など、大体音がブチブチ切れるパターンが多い。譜面をあらためて見るとスラーがちゃんと付いている。高校でやった時は全然気がつかなかった。。ここはリップスラーでやるくらいが超かっこいいと思うが、そこまでやった演奏にはお目に(お耳に)かかったことはない。

後半は速めのテンポだ。Mから最後まではもっと熱くなって突っ走ってもよいと思うが、現田さんは冷静であった。
まあ、「ノビリッシマ」(高貴)だからそれが本来なのかもしれない。

この後半部分の言わんとしているところは未だによく理解しきれない部分はあるが、低音を始めとして延ばしの音を痩せさせずにバリバリと音を出すことが重要だと思う。

この曲の譜面はやたらと「ff(フォルティッシモ)」とばかり書いてあるが、細かいニュアンス的な指定はあまり多くないため、どう演奏すべきかを組み立てるのは結構難しい。こういう譜面だと縦の線ばかりが意識され、横の流れが希薄な演奏が多くなるのも仕方ないかと思う。(この曲についてはまた別に述べたい)

吹奏楽オリジナルでは、そこらへんが長い年月を色々な変遷を経て淘汰され、ある意味演奏スタイルが確立しているクラシック曲とは異なる難しさだと思う。

N響のノビリッシマは、ほぼ期待というか想像に近い演奏であった。

しかし、楽器への息の吹き込み、音の鳴り具合において、純粋な吹奏楽バンドの音とこれほど違うのはなぜなのだろうか。これは吹奏楽の吹き方の「文化」なのだろうか。。。

この疑問はいつまでたっても解消されない。。

今日の放送では、あと保科洋の「風紋」と東海林修の「ディスコ・キッド」とコンクール曲をやった。風紋、なかなかフレーズ感が長くてよいのではないだろうか。ディスコ・キッドは少し遅めだが、こういう曲は速ければいいというものではなく、遅めで適度なスイング感が必要なのだ。シエナでもよくやるが、対照的で面白い。

9月11日のBSでは全曲やるらしい。エル・カミーノ・レアルもちゃんとやるだろうか。

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シンフォニア・ノビリッシマ

あった、あった、

汐澤安彦 指揮 東京アンサンブル・アカデミー

ですね。

<吹奏楽名曲選「序曲インペラトリクス」>(コロンビア)

というヤツです。相当昔の、吹奏楽初期の頃のだな。。

演奏: 東京アンサンブル・アカデミー, 国立音楽大学ブラス・オルケスター, 東京佼成ウィンド・オーケストラ, 東京ウインド・オーケストラ, 武蔵野音楽大学管弦合奏団他

指揮: 汐澤安彦, 大橋幸夫, 上原絋一, 手塚幸紀

1. インペラトリクス(リード)
2. 音楽祭のプレリュード(同)
3. フェスティーボ(ネリベル)
4. シンフォニア・ノビリッシマ(ジェイガー)
5. コンサート・ミニアチュア(ミッチェル)
6. サスカッチャンの山(リード)
7. チェスター~バンドのためのオーバーチュア(W.シューマン)
8. 献呈序曲(ウィリアムズ)

となっていて、どれが誰の演奏か分からないが、多分これである。

試聴できるようになっている。ノビリッシマを聴く。
うんうん、冒頭は佼成のより重厚な感じである。

・・・と思ったら試聴は45秒間のみ。

買うしかないかな、やっぱり・・・


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N響ほっとコンサート2011!

N響ほっとコンサート2011。

またまたこの季節。。

今年は8月7日(日)にやったらしい。一度くらい見に行ってみたい。

指揮は現田茂夫再登板。
ナビゲーターは本仮屋ユイカ。この人はすっかりNHKに気に入られてクラシックづいている。

放送予定は
8月28日(日)Eテレ「N響アワー」21:00~
9月11日(日)BSプレミアム「特選オーケストラ・ライブ」 6:00~
らしい。

しかし教育テレビのことを最近Eテレって言うんですね。
民放ならともかく、何でNHKまでこういう日本語を軽視したような造語を作るのだろうか。「E電」(死語)と同じセンスだ。。

今年の吹奏楽は
ジェイガー / シンフォニア・ノビリッシマ
保科 洋 / 風紋
A.リード / エル・カミーノ・レアル
とある。

とうとう シンフォニア・ノビリッシマが出た!

2006年にこのスタイルの初回でアルメニアンダンス(パートⅠ)をやった時から、ノビリッシマをぜひ取り上げて欲しい、と思っていた。

この曲も名演になかなか巡り会うことのできない曲の一つだからだ。

昔は佼成の録音(指揮は秋山和慶)くらいしかなく、当時はこれを模範演奏だと信じ込んで何度も聞いていた。
これはこれで秋山氏らしい理路整然とした良さはあるが。

同じ頃、汐澤安彦先生指揮の、フィルハーモニアウィンドアンサンブルだったか東京なんとかというのの録音も一度だけ聞いたことがある。

当時は重たい印象で、あまりよく思えなかったのだが、後年になってこの曲を頭の中で反芻を繰り返した結果、この曲はもっと重厚でドラマチックで粘りのある作り方ができるはずだと思うようになった。佼成もシエナもそこまでは行かず、全体的に軽い印象がある。

今思うと、この、汐澤先生指揮のものが今、自分のイメージする演奏に近かったのではないかという気がしてならない。

実際に汐澤先生の指揮下で演奏する経験を得て、氏の音楽の作り方を体験して、半ば確信のようなものが生まれた。

今となってはこの音源がなかなか見つからないため、検証できないのだが。

初回のアルメニアンのような衝撃は毎年恒例化することによって薄れてきた部分もあり、曲によっては普通の吹奏楽と変わらないものもあったりするが、N響吹奏楽がこの曲をどのように演奏するのか非常に興味がある。


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