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ちりとてちん&都の風 1/22

【ちりとてちん】
「ちりとてちん」はなかなか面白いと思う。

始まる前の予告では、ヒロインが女流落語家を目指す話、ということで
少し突拍子のない、ヘンな話かと思ったが、なかなかどうしてである。

ヒロイン・喜代美(貫地谷しほり)がなかなか芸達者でよいのと、
草々(青木崇高)初めとする兄弟子や、喜代美の家族もそれぞれ味があってよい。

そして特筆すべきは、喜代美の母、糸子(和久井映見)の演技だ。
「さくら」の野口五郎に匹敵する「怪演」と言ってもよいと思う。

喜代美の父・正典(松重豊)もなかなか捨てがたい。
このお父ちゃんは劇中、あまり笑ったりすることがなく、いつも仏頂面をしてぶつぶつ文句を言う人なのだが、それが何とも言えずおかしい。

真面目な人間が一生懸命生きているところから生まれる滑稽さ。
それが落語の面白みだ、とは草若師匠(渡瀬恒彦)の言葉でもある。

五木ひろしのファンだという、お母ちゃん・糸子さん。
先週・今週と五木ひろしが、本人の役名で出ずっぱりだ。
何でこんなに出てくるの?どういう意図?

ひろしに夢中なお母ちゃんのことを苦々しく思っているお父ちゃんの、
五木ひろしに対する文句が秀逸だ。

「・・・あの柔和な笑顔にワシは騙されんぞ!なんぼ爽やかに白いスーツ着とってもあいつは絶対に腹黒い!」

個人的には「よくぞ言った」という勇気ある脚本です。
こう思っている人は少なからずいると思うが、重鎮の彼についてはきっと誰も言えなかったことを、劇中とは言え、堂々と言っている。
お話とは言え、こういうことが頭になければ絶対にセリフとして出てきませんよね。お~怖。

今日は、お父ちゃんとお母ちゃんの夫婦喧嘩を心配した五木ひろしが自ら、自分がお母さんのために一曲歌いましょう、なんて言う。
五「スケジュールは、、、調整しましょう」
喜「ほんまに大丈夫なんですか?」
五「五木ひろしに二言はありません!!!」
だ。凄すぎ。

【都の風】

いや~、久々に見たら、いきなり佳境の重要な場面でした。
あった、あった、こういう場面。

将来を約束したが、戦地に出征した後、戦死の公報まで届いてしまった智太郎さん(柳葉敏郎)が、復員して悠(加納みゆき)を訪ねて奈良の旅館まで訪ねて来てしまった。

しかし悠は既に雄一郎さん(村上弘明)と結婚してしまっていた後だった。

いや~、ヤバイ場面。

どうしていいか分からず、途方に暮れる悠。

雄一郎さんは自分の部屋に智太郎さんを通す。
そこで悠のスケッチブックを目にした智太郎さんは、全てを悟る。

雄一郎と智太郎。微妙な雰囲気の中、緊迫したやりとりが続く。

戦争も終わり、一時はグレていたが、新しい時代を迎えて前を向き始めた雄一郎に対し、過去にこだわる、前時代を象徴しているような智太郎さん。
この二人はとても対照的に描かれていましたね。。

お水取りに智太郎さんと行って来なさい、と雄一郎は悠に命じるが、それを聞いて黙って立ち去ろうとする智太郎。

悠に行くように促す雄一郎さん。

このまま彼を帰してしまっていいのか?
彼はどこかで生きている、お前がそう思いながら僕のそばにいるのはやりきれない!早く行け!

悠!お前が幸せなら、オレはそれでいい!

かっこよかったですね~、雄一郎さん。
村上弘明は、このドラマの出演で人気に火が付いたのだ。

これ、悠がそのまま柳葉、じゃなかった、智太郎さんの元に走っても仕方がない、とまで覚悟した言葉ですよね。それで、そわそわ縁側で待っていて、悠が戻って来たとき、待ってましたとばかりに駆け寄るんですね。

なかなか重たいですが、これ、名場面でしょう。

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ウィーン・リング・アンサンブル ニューイヤー・コンサート 2

ウィーン・リング・アンサンブルのニューイヤー・コンサート
2008年1月5日(土)14:00 埼玉会館(浦和)

ウィーン・リング・アンサンブルとは、あのウィーン・フィルの首席メンバーからなる楽団で、小編成ながらそうそうたるメンツのアンサンブルである。

昨年、タウン誌に広告が出ていて、シュルツ氏がメンバーに入っているらしいことから、行きたいと思っていた。

ダメ元で当日券がないか会場に電話してみる。
お姉さんぽい声で「結構ありますよ~」。
なんじゃそりゃ。早速出掛ける。

S席:¥5,000、A席:¥4,000、B席:¥3,000。

空いている席を座席表で教えてくれる。なんでこんなに余ってるの?
演奏会では、全体の音がよくミックスされて聞こえる後ろの方の席と、
奏者の表情や息遣いもよく分かる前の方とどちらにするかいつも悩む。
今回は小編成なのと、シュルツ様を間近で見る目的で前の方にする。
A席4,000也で何と前から3列目(少し端の方だったが)。

メンバーは以下。みんな各セクションの首席だ。

◆ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
◆エクハルト・ザイフェルト(ヴァイオリン)
◆ハインリヒ・コル(ヴィオラ)
◆ゲアハルト・イーベラー(チェロ)
◆アロイス・ポッシュ(コントラバス)
◆ウォルフガング・シュルツ(フルート)
◆ペーター・シュミードル(クラリネット)
◆ヨハン・ヒントラー(クラリネット)
◆ギュンター・ヘーグナー(ホルン)

今年のウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートには出てないくさかった人もいるが、過去には、ニューイヤー・コンサートに出てすぐ来日して、ということもあったらしい。

【演目】
1.ニコライ 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
2.ヨーゼフ・シュトラウス 天体の音楽
3.ヨーゼフ・ヘルメスベルガーⅡ 妖精の踊り
4.J.シュトラウスⅡ ポルカ・シュネル「浮気心」
5.J.シュトラウスⅡ ポルカ・シュネル「狩」
(休憩20分)
6.J.シュトラウスⅡ オペレッタ「くるまば草」序曲
7.C.M.ツィーラー ポルカ・シュネル「人生は喜び」
8.ヨーゼフ・シュトラウス ワルツ「うわごと」
9.J.シュトラウスⅠ ジプシーのガロップ
10.J.ランナー マリアのワルツ
11.F.レハール 「メリー・ウィドー」メドレー
12.J.シュトラウスⅠ 狂乱ガロップ

アンコール
1)ツィーラー ヴィネア・ガロップ
2)J.シュトラウスⅡ ワルツ「美しく青きドナウ」
3)J.シュトラウスⅠ ラデツキー行進曲

****************

いや~、凄い。最初からトップスピードに近いノリ。
完全に楽しんで音楽をやっている。緊張するとか、間違うとか間違わないとかいうレベルではないんですね、彼らは。

ワルツ・ポルカ類は本家ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでも毎年同じようでいて実は違う曲をいつもやるくらい数があって、知らない曲も多いが、それでも演奏がしっかりしていて全然気にならない。音楽で言いたいことをはっきりと表現していて意図が手に取るように分かる感じだ。

ワルツなんか、びみょ~にテンポを揺らすのだが、指揮者もなしで、わずかな体の動きによる合図でビタっと合ってしまうのだから大したものだ。
我々日本人が必死こいて「1・2・3」とかやるのとは違って、彼らには理屈じゃないんでしょうね、こういうのは。

16時終演予定とあったが、全曲終わってまだ20分近くある。アンコールを期待して皆拍手すると3曲もやってくれた。最後の2曲はお約束ではあったが、ドナウなんかは本当に素晴らしかった。冒頭の弦のきざみが小さく始まり、やがてクレッシェンドするところなんか、こんな単純な音形なのに感動してしまった。

今回のような名曲シリーズのような曲でも、決して手を抜かず、一期一会の最高の演奏をしようという真摯な姿勢がひしひしと伝わって来た。

これが本場の底力なんでしょうか、編成や音量が小さいだけで、音楽の作りはウィーン・フィルそのものだ。聞いているこちらも演奏に引き込まれて行くうちに、これ、ウィーン・フィルを聞いているのと同じだよ、と思った。

この凄さ・醍醐味は、例えるならば、南米とかヨーロッパの名門サッカーチームのメンバーが来てフットサルをやるのを目の前で見る、とでもいった感じだろうか。いかに凄いか、という点で。

シュルツ様は、最初の方は編曲のせいかあまり目立たなかったが、休憩後の「くるまば草」あたりから吹きまくり・目立ちまくり。
24金フルートは濃厚で滑らかでかつ高密度な響きです。後ろの方で聞いてもものすごくよく音が響いていたと思います。来た甲斐あり!!

クラリネットのシュミードル氏。高校時代、ブラバンのクラリネットの同級生が盛んに、シュミードルとかプリンツとか騒いでいた、その人である。
クラリネットは2本も入っているが、基本的に編曲が内声の役割中心であまり目立つところは多くない。なんてもったいない、と思うが、ご本人は気にする風もなく楽しそうにやっている。

ホルンのギュンター・ヘーグナー氏、この人も名物奏者の代表格だ。
随分と歳とった感じになったが一流プロのホルンはやはり安定度抜群。
ドナウの冒頭なんか結構高めの音で難しいと思うがそこはばっちり。

あと、印象に残ったのがコンマスのライナー・キュッヒル氏。
「キュッヒルさん」と親しみをこめて呼びたくなるような、紳士的な印象の人である。

初めて生でまともに聴いたが、この人の演奏には実に深い感銘を受けた。
キュッヒルさんには「職人」とか「求道者」という表現がぴったりだ。音楽家というのは本来はこういうもんなんだろうな、と感じさせる。
音もすごく綺麗でよく通る。ソロを聞いているのと大して変わらない。
家内(バイオリン歴少し)も唖然とした感じで見入っていた。

さすがウィーン・フィルのコンマスだけある、と思った(当たり前か)。
先週のN響アワーにも登場しましたね(まだよく見てないよ~ 泣)。

日本で最近目に付くのは、音楽家というと、特にオケのコンマスとかで、妙にエッチくさい感じの人が多い。どこの誰とは言わないが、、、

芸術家→アーティスト→色気、というイメージを持っているのだろうか。
でも、それって何か違う感じがする。

****************

問題なのは、こんな凄い企画なのに、当日券が結構あったということ。

昨年9月くらいから販売開始していたらしいのに。
即日完売でもおかしくありませんよ。
ウィーン・フィルそのものなんか来日したってそう簡単に手に入らないだろうし、ものすごくお買い得だと思うが。。

ウィーン・フィル、ニューイヤー・コンサートという文言は、クラシックになじみの薄い人でもポイントが高いキーワードだと思うのだが。。。

ワルツなんかをやる、ニューイヤー・コンサート系の企画は一頃注目されたが、かえってありがたみが薄れて来客率が落ちるのだろうか。

いかんよ、興行主の宣伝方法の問題じゃないでしょうか。

聴衆側も、こういうのを見落とさずに聴きにいかなきゃ。

長くなりました。

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ニューイヤー・コンサート

おひさ。。。

朝ドラ評をやめてから、なかなかモチベーションが上がらず、しばらく投稿しないうちに、年が明けてしまいました。

朝ドラといえば、今回の「ちりとてちん」もなかなか面白いですね。
今度少しコメントしてみようかとも思う。

久々の投稿に相応しい話題を。
もう大分経ってしまったが、

ウィーン・リング・アンサンブルのニューイヤー・コンサート
2008年1月5日(土)埼玉会館(浦和)

ウィーン・リング・アンサンブルとは、あのウィーン・フィルの首席メンバーからなる楽団で、小編成ながらそうそうたるメンツのアンサンブルである。
暮れからタウン誌の広告などで見つけて、行きたいと思っていた。

しかし、病人を抱え、子供は平日は近所のじじばばに預かってもらっているという状態で、そんなのに行ってる状況じゃないだろう、とあきらめていたが、この日は子供がじじばばの所がいい、と言い出したため、がぜん行きたくなってきた。

会場に電話し、当日券が残っているかダメもとで聞いてみたところ、結構空きがあるらしい。これは行くしかない!と家内と二人で行くことにする。

私のお目当てはもちろん、シュルツ様(ウォルフガング・シュルツ、fl)。
ムラマツの24金フルートを吹きまくる御仁である。

う~ん、なかなか素晴らしい!

詳細は、、、つづく。(笑)

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