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題名のない音楽会 振ってみまSHOW!②

7/15(日)の「題名のない音楽会」(TV朝日)は、
素人による指揮者体験企画、題して「振ってみまSHOW!②」。
先週に続く、第2弾である。

審査員は先週と同じく指揮者の小松長生、作曲家の千住明、服部隆之。

今回もなかなか面白かった。
本職の指揮者の人はこれをどう見るのだろう。

自分も元アマチュア指揮者のはしくれだったので、まったく一般の人とは少し見方が違うかもしれない。のど自慢のように、素人が楽しんでやっているので、この人達の上手い下手をとやかく言うつもりはない。

審査員の先生達も、皆、褒めちぎりである。

今回の、最初の高校生の女の子、なかなか素直な指揮でよかった。

最後から2番目の大学生の青年、高校オーケストラで、陶酔型タイプが多いチェロと、学生指揮もやっていたというだけあって、やる気満々。ドボルザークの「謝肉祭」序曲を最初からトップスピードで振りまくり、という感じ。
若いな~、この怖いもの知らずが羨ましい(笑)。
この曲だとまあ合っているが、ゆったりした静かな曲ではこの指揮ではおかしいぞ。。

最後の12歳の少年のベト7の4楽章はなかなか堂々としていた。

最後、グランプリが選ばれる。最後の少年かその前の大学生かと思ったら、大学生の彼が選ばれていた。感激のあまり泣き出して言葉が出てこない。いいなあ、純粋で。。。。

そして相変わらず、本職の指揮がいかに難しいががかえって浮き彫りになる、という企画でもある。

本人は気持ちよく振っているが、リズムというか音楽が前にいかなかったり。。。

指揮姿として「カッコよさ」を追及したような、装飾が多い(腕や手先をこねくりまわすような)振り方もありがちだ。ついそうしたくなるものだが、あらためて見ると、指揮としてはうるさく、見にくかったりする。なるたけシンプルで見やすい指揮、というのもポイントの一つである。

そしてほとんどの人が気づいていなそうだったが重要なポイントであるのが、音楽が始まる「1拍目」ではなく、1拍目に入る前の予備動作だ。

3・4でも予備拍なしでもいいのだが、構えてから一瞬の静止の後、
奏者の気配を窺って呼吸を合わせるようにしてから予備動作を開始する。
相撲の立会いみたいなものだろうか?
上手く言えないが理屈ではない何ものかがそこにはある。

この予備動作によって演奏者は1拍目の開始タイミングを予測することになるので、これが上手くできていれば、1拍目からびったり音が合うし、上手くできていないと、1拍目が入りにくく、音楽は上手くスタートを切れない。これは、合奏練習などで、曲の途中、××小節目から、というような場合にも同様である。途中からだろうが何だろうが、その一瞬のスタートでその曲の空気をその瞬間から再現できなくては良い練習にならない。

あと、指揮の極意の一つに、いかに奏者達の「音楽したい」気持ちを止めずに気持ちよく演奏させるか、というのもある気がする。先の、音楽が前に行かない指揮、これは奏者側にはフラストレーションがたまるだろう。

指揮者は全てをコントロールしたくなりがちであるが、それでは指揮者の自己満足にしかならない。自分に酔いすぎてもいけないのだ。ある部分では覚醒した冷静さを残していなければならない。上手く奏者の「音楽したい」気持ちを引き出し、そこに乗って行ければ、それだけでも随分といい演奏が生まれる。

 

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