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N響 ブラームス・ピアノ四重奏曲他

5月25日(金)のBS2・10:00~11:40のN響演奏会。

録画しておいたのを少し見る。まだ全部見ていないが、割と面白そう。

---【演奏情報】-------------------------
第1593回定演・2007年4月13日 NHKホール
指揮:マティアス・バーメルト

曲目
・ブラームス 「悲劇的序曲」
・R.シュトラウス「四つの最後の歌」
 sop:アンナ・トモワ・シントウ
・ブラームス/シェーンベルク編
 ピアノ四重奏曲第1番
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大体、見る時間がないから、という理由で録画しても、見る時間がないのだから結局見られない、ということなのだ(笑)。

生の演奏会になかなか行かれない状況なので、自分にとってはこれでも貴重な音源。

バーメルト(≒横山ノック)は最近よくN響を振っている。評価が高いのだろうか。

・悲劇的序曲

割といい。フルートは神田・細川の木管ペア。神田氏は決して派手でスター的な演奏スタイルではないが、真面目で誠実な芸風といったところだろうか。自分と歳が近いらしいが、N響の首席を務めるくらいだからそれだけのものを持っているわけで、音色なんかはすごくきれいなのだと思う。一度、生で聞いてみたい。

この曲はチューバがいい所でいい具合に目立つようにできている。冒頭少しのところでいきなり吠える。中間部のゆったりしたクラリネット?とのソリ。ここはフォルテではなく、そして少し高めの音で歌う旋律。以前この曲を一度生で聞いたことがあるが、こういう所は、生で聞くとすごく神々しい響きがして、チューバという楽器の印象がガラッと変わる。

そして最後の方、トロンボーンと一緒の下降音階でまた吠える。吹奏楽ではあまりないような使われ方だが、この楽器の持つ魅力がよく分かる曲であると思う。

バーメルトの指揮は、真面目な芸風という感じで、誠実な演奏である。

この曲は、昔買ったバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのブラ4(ブラームスの交響曲第4番)とのカップリングCDで知った。

バーンスタイン/ウィーン・フィルの一連のブラームス集は80年代初頭の、しかもライブ録音。このブラ4は中学生当時、FMで聞いた。当時、指揮者といえばカラヤンかバーンスタイン、という程度の知識しかなく、ウィーン・フィルの何たるかもロクに知らない状態で、ブラ4の曲自体もほとんど知らなかったが、「何かすごいぞ」という印象だけは残っていて、大学に入ってからCDを買った。

このブラームス集はなかなか凄い。ブラ1(1番)なんかは、普通45分くらいの演奏時間なのに60分くらいある。重厚で壮大な演奏。

フルートはシュルツ様。4番の4楽章のどソロは圧巻。正座して聞くに相応しいくらい。上から下まで丸く、太い音。一頃シュルツの音を目標にしていた時期があった。24金になってからは、どっか遠いところへ行ってしまった感じで、とても目標にできなくなってしまった。

自分はバラで買っていたが、全集で買って絶対損はない演奏だと思う。ライブでありがちなミスもほとんど聞かれない。というか、ミスする、しないというレベルではないのだと思う。一発勝負の生演奏でこれだけの演奏をするウィーン・フィルはさすがだと思う。ハイバリ(ハイドンの主題による変奏曲)や、大祝(大学祝典序曲)も入っている。

・四つの最後の歌

この曲は、同じN響で、2005年10月のウィーン公演(指揮はアシュケナージ)のを以前テレビで見た。ソプラノはソイレ・イソコスキ。まだちゃんと聞いてないが、随分印象が違う。

シントウは、1970年代終盤の、カラヤン/ベルリン・フィルの第九の録音でも歌っている重鎮(この頃の来日公演もこの人)。さすがに風格がある。(第九についてはまた別の機会に述べたい)

・ピアノ四重奏曲第1番

あまり演奏される機会は多くない曲のように思う。貴重な演奏だ。これからゆっくり聞こうと思うが、ちょっと聞いた感じでは、なかなかしっかりした演奏、という印象。

この曲は大学生の時、自分は乗らなかったが、定演でやった。非常に難しい曲だったらしい。フルートも、4楽章など超絶的な部分もあり、かなり大変そうだった。

当時も、それほどメジャーな曲ではない印象だった。当時のオケの執行部とか上級生の中には、「大学オーケストラの存在意義とは何か」とか「アマチュアにしかできない曲をやるべきだ」とか、難しいことを言う人達が結構いた。「アマチュアにしかできない曲」というのはどういう意味なのか、当時はよくわからなかった。

そういう小難しいことを言う人達が決めたような曲だったりして、あまりいい印象がなかった。

録音は、ラトル指揮・バーミンガム市響(1984年6月録音)のCDくらいしかなかった。まだラトルが新進気鋭と言われ、有名になり出したころのものだ。

そういう訳で、この録音もロクに聞いていなくて、この曲は最近になって、ようやく冷静に客観的に聞けるようになってきた。

この後、ちゃんとした演奏のを見たのは、2004年5月にアテネのなんとか劇場(野外)で、ラトル指揮/ベルリン・フィルの演奏をテレビでやったというやつを見たくらいだ。アテネ五輪関連のイベントだったようだ。

ラトルはこの曲が好きなのだろうか。ベルリン・フィルは、屋外にも拘わらず、なかなかのパフォーマンスであった。この時は、フルートはパユ様で、難しいところも難なく吹きこなしている、という感じだった。
 

N響を見ていていつも不思議なのは、木管フルートは音量的にどうなのだろうかということ。N響みたいなハードなオケで音がどれだけ通るのだろうか。

アウロスのABS製トラベルソ(黒の方)というのを、以前衝動買いした。値段は4万円くらいで、本当の木製とかのとは価格が一桁違うが、それでも金属の現代フルートとは異なる、素朴な響きは十分に体験できる。

一度木管を吹いてみたいものだが、「ちょっと買う」には高すぎるので、同じように、ABS製で木管もどきをアウロスさんかヤマハあたりで作ってくれないものだろうか。クラリネットだって、入門者向けとは言え、プラ管がある(プラ管は木製管に比べ音色は劣ると思うが、見方を変えれば、マーチング等の屋外演奏における耐久性という面では木製管よりも優位性がある)。値段が一桁違いだとしたら、8~10万円くらい?そうしたらそれくらいの値段でも買うのに。。。トラベルソの音を考えると、それでも十分に擬似木管体験はできると思う。

一頃の金ブームの後、今度は木管フルートがプロ中心に流行っているように思う。ブームの火付け役は工藤重典氏のCD「アヴェ・マリア 19世紀フルートの秘密」だと思う。でも細川さんはもっとずっと前から木管を使っていた。木管5重奏なんかをやっていると、フルートだけどうしても音が溶け込まないのが気になった、というのが木管を吹き始めるきっかけだった、とどこかで読んだ。

考えてみれば、オーケストラで普段使われる木管楽器で、唯一フルートだけが、現代は金属管が主流だ。元来は木製の楽器だったことを考えると、すごく理解できる理由だと思う。逆の発想で、クラリネット・オーボエ・ファゴットが金属管のができてたりしたら、すごい音色の違いになるだろうと想像すると、フルートだけなぜ金属管が主流になっているのか不思議な気がしてくる。。。

 

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