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ベト7(ベートーベン交響曲7番)2

ベートーベンの他の交響曲には、「英雄」「運命」「田園」といった標題が付いているものがある。標題が付いていると、あまり聞きなれていない人でも、なるほど、そういうイメージがする、と曲が分かったような気になれるのだが、この7番はそういう標題が付いていないので、最初は取っ付きにくさがある。

故・山本直純氏が、ベートーベンがもう少し標題付きの交響曲を多く作ってくれていればオーケストラもレパートリーが楽になるのだが、と著書「オーケストラがやって来た」の中で書いていた。標題付きの曲の方が人気があり、観客動員数が断然違うというのである。動員力が小さい曲というのは収益性を考えた場合、名曲でもプログラムにしにくいという訳である。これは随分昔の本で、昨年は「のだめ」で7番が注目を浴びるなどし、にわかにクラシックブームが起こったし、今はそうでもないかもしれない。

私が好きなのは、カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィル(1975~76年・ウィーン・ムジークフェライン)のものである。

これは多くの人が名盤に挙げる演奏でもある。奔放、饒舌、闊達といった言葉で表現されることが多い。何しろ聞いているうちにぐいぐいと引き込まれていき、最後は怒涛のような勢いで終わる。

たまたま初めてちゃんと聞いたのがこのウィーン・フィルのだったのだが、いたく気に入ってしまった。他のを聞きたいという気が起きなかったということからも分かる。

私が買った時は7番だけのやつだった。こんな写真のやつ(写真のみ)。演奏は同じものだと思う。

Bet7001  

 

 

 

クライバーは、1983年のコンセルトヘボウ管とのライブ映像も鮮烈である。終始ニコニコしたような楽しそうな表情(まるで上機嫌に酔っ払っているようにさえ見える)、踊るような指揮、手をグルグル回すだけのようになったり、指揮をやめてしまい肩を体操のように動かすだけになったり、そして怒涛のような演奏。

 ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92

 (これは4番とのカップリングDVD)

フルトベングラー指揮ベルリン・フィル(1953年ライブ)を奥さんが持っていたのだが、これもまた素晴らしい。最初の方はちょっと重たい感じだが、4楽章最後の方に行くにつれ、いつの間にかオケが火の玉のようになって終わりに突入していくようなイメージがある。

97~98年頃だったか、大宮ソニック・シティに来たN響のを聞いたことがある(指揮はウルフ・シルマー)。ホルンの1番は松崎さん。4楽章最後のハイトーンで目立つところなども、バッチリ決めている。管楽器でたまにやることで、他のパートよりちょっとだけ早く音を出して(要するにフライング)目立たせることがある。自分も管楽器奏者なのでついそういう感覚が分かってしまうので、「やってる、やってる」と思い少しニヤっとした(笑)。

3楽章ではトランペットが高い音を伸ばすところがある。初めのうちはよかったのだが、何回目かで、1番を吹いていた津○さんが、おっ外してしまった。少し前に座っていたおじさんが、それまで静かに聞いていたのだがこれを見て「けっっ」と吐き捨てるように言った。厳しい。

プロでもそういうことがあるんだ、まあ人間のやることだからしょうがないよね、などと思いながら、終演後、駅に向かって歩いていたら、楽器ケースを持った津○さんが大きなマスクをしてフラフラと歩いて来るのを発見した。花粉症かなんかだったのだろうか、それで不調だったのだろうか、などと色々想像してしまった。

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