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N響アワー トランペット特集(4/29)

もう1週間以上前ので恐縮ですが。。。

「もっと知りたい!」トランペット特集
ゲストはN響首席トランペット奏者の津堅直弘氏。

「トランペット特集」ということで、トランペット協奏曲とかをやるのかと思ったら、普通の曲でトランペットが目立つ曲をやっていた。

まず「ドボ8(ドボルザークの交響曲8番)」の4楽章。
(2007.4.7 バーメルト指揮)

演奏中のトランペットのアップを小窓で映していた。この曲は冒頭のファンファーレでトランペットが目立つには目立つが、それほどフィーチャーされた曲だろうか?9番(新世界)ほど洗練されていない気がするが、派手で面白い曲である。途中で出てくる旋律が「こがねむし~は~金持ちだ~」にちょっと似ているところがある。

ドボ8というと、高校の吹奏楽部の後輩(トロンボーン)が入った某大学オケの演奏会でやっていたのを思い出す。開演前の舞台袖から、トロンボーンが4楽章のあの目立つところをさらっている音が「パカパカパカパカ・・・」と盛んにする。後でその後輩に聞く。

「お前だろう、あれ」
「違いますよ、おれじゃないですよ~」(笑)。

本番直前にその日やる曲をさらっているのはあまりみっともいいものじゃありませんので気を付けましょう。。。

この曲は1楽章に有名なフルートソロがある。スラーでオクターブとかの跳躍が多いが案外これは曲者。そして4楽章のソロ。1番を吹くのは中野さん。指や音域はそれほど難しくはないと思うのだが、何せ長いフレーズをレガートで吹きっぱなしで、ブレス(息継ぎ)のタイミングが非常に難しい。それなりの音量が必要なところなので一息ではまず吹けない。どこでとってもちょっと音楽が崩れるような形になって無理があって、奏者泣かせのソロだと思う。

その後、トランペットのウンチク、色々な楽器の紹介がある。ピストン式とロータリー式の両方を津堅さんが吹いて見せたが、やはり音が違う。ロータリーは抵抗感が強く、粘りのある音と言われている。色々なミュートを付けた音の違いも披露。津堅さん個人持ちのミュートを持ってきていて、名前が書いてあるものがある。それも平仮名で「つけん」と書いてある。

これを見て、「『つけん』って書いてあるけど『つけるん』だよね・・・」とまたもや池辺節が炸裂。

次は、そのミュートを付けた音で、ムソルグスキー「展覧会の絵」から「サミュエル・ゴールデンベルクとシュミイレ」。
演奏は1996.7.19、指揮はゲルギエフ(≒車だん吉?)。
津堅さんが鋭い音で吹く。

その次は、ドビュッシー「夜想曲」から「祭り」。
1985年11月13日、ホルスト・シュタイン指揮の演奏である。

クラリネットの磯部さんが若い。フルートは懐かしい宮本明恭さん。トランペットは津堅直弘、北村源三、祖堅方正の3大巨頭揃い踏みの圧巻。

この曲は大学オケ時代、2年の秋頃に学園祭で2年生オケ(Dオケ)で演奏した。ちょうど3年次の執行体制を決めるための(ドロドロした)話し合いの時期で、あまりいい印象がない。。。最近になってやっと冷静に聞けるようになってきた。なかなかいい演奏。

この次のマーラーの交響曲3番の3楽章が凄かった。(1984年12月12日、ノイマン指揮の演奏)。

珍しいバルブ付きポストホルンによるソロがあり、津堅さんが吹いている。不思議なもので、ホルンでもなくトランペットでもない音がする。金管楽器はその形状によって音色が確かに異なる。(ワーグナーなんかで使われるバストランペットなども、音域はトロンボーンと一緒だが、音色は確かにトランペットなのである)

この曲で若い頃、鼻が悪く大トチリをした苦い経験があるそうで、その後ドイツ留学を経て帰国後またやることになった雪辱戦。相当のプレッシャーの中、「200回練習法」というのでさらいまくったそうである。そして「打倒、マーラー」と書いた「お守り」を懐に忍ばせて本番に臨んだそうである。

このポストホルン、ものすごいドソロである。バリバリ吹くような曲ならある程度ごまかしも利きそうなものだが、やわらかい音で、延々と吹き続ける。並大抵の気力・体力では吹けそうもありません。

津堅さんはしっかりと、目をほとんど指揮者からそらさずに堂々と吹いていた。我々素人なんかだと、自信がなかったりミスしたりすると、大抵目をキョロキョロさせたり、やたらとまばたきをしてしまうものである。こういうアップの演奏だとそれが分かってしまうので怖い。

ホルンには松崎さんと山本(真)さんの双璧。松崎さんが若い。この人はその顔立ちから、ずっと外国人だと思っていた。オーケストラにもプロ野球みたいに助っ人外人がいるのかと(笑)。チェロには徳永謙一郎さんがいる。

関山(幸弘)さんはまだ昔の髪型。いつ今の髪型になったのかよく分からないのだが、しばらく別人だと思い、気がつかなかったことがある。あまりに違うので。。。

そして最後にスタジオで津堅さんが演奏。
曲はヘンデルのラルゴ「なつかしい木陰」(Pf:白石准)。

音をすごく近くで拾っている感じ。曲の感じから、もっと柔らかい音で吹くのかと思っていたら、結構しっかり、はっきりと吹いていた。張りのある音や細かく鋭いビブラートなど、ドクシュツェルの音や吹き方に似ている。

これを大きなホールで聞くとちょうどよい伸びやかな音に聞こえるのだと思う。トランペットはつくづく間近で聴く楽器ではないのだと思う。

NHKホールというのは演奏ホールの中でも結構大きい方で、ここをホームグラウンドにしていると、客席の後ろまで音を飛ばすために、このくらいのはっきりとした吹き方が身に染み付いているのだと思う。

ちょうど、宝塚や歌舞伎の厚化粧と同じなのである。間近で見るとドギツイ化粧が、客席の後ろではちょうどよい具合に見えるのと同じで、楽器の音もそういうところがある。特にソリスト級の人はそういうことを念頭に置いた音を出している。

池辺晋一郎先生のギャグは相変わらず炸裂しまくり。今回は他のは割愛させていただきます・・・。

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