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ムラマツ・フルート(2)

続きです。

ムラマツのフルートは世界的なフルート奏者達にも多くの愛用者がいます。

W.シュルツ氏(ウィーン・フィル)とかは24金モデルです。カタログに載っている標準品は本体24金、キーメカニズム14金ので770万円にもなります。H管とかオプションを付けるともっとお高くなると思います。シュルツさんくらいの方はきっと特注なんじゃないでしょうか。いくら位するのか想像も付きません・・・。

笛一本に何百万円もかけるのは、普通の人からすると理解し難いかもしれません。でもそこに人それぞれの価値観というものが表れてきて、面白いと思います。例えば車の改造とかに何百万円もつぎ込む人もいますよね。自分なんかは車にそこまでお金をかける気はしませんが、もし、そんなに自由にできるお金があれば、フルートにそれだけかけるのを惜しいとは思いませんし、不思議なものです。

2000年に新しい楽器を購入するにあたり、銀座山野楽器でムラマツフェアがあるのを知り、まずそこに行きました。一通りのモデルが置いてあって自由に試奏できるようになっていました。

山野のような総合楽器店で本当は色々なメーカーのを試して、本当に自分に合ったものを見つけるのが一番よいのですが、「一度はムラマツを吹いてみたい」という気がどうしてもして、他のメーカーが気に入って買ったとしてもずっとそう思うのではないかと考え、結局ムラマツ中心に見ました(それまではヤマハを使っていた)。

すごかったです。PTP(銀にプラチナメッキしたもの)はくっきりとした音で、オケで吹いたらよく音が通るだろうな、という音。金フルートも、(買う気もないのに)ここぞとばかりに吹かせてもらいました。

ムラマツの方が来ていて、調子に乗っていた私は、工藤重典さんてどこの楽器吹いてるんですかねえ、などと質問してしまいました(きっとムラマツに違いない、と思い込んでいたので)。

すると開口一番「知らない!」と言われてしまいました(あちゃ~、ムラマツじゃなかったということね)。そのすぐ後、目に入ったのが、店に貼ってあるでかい工藤さんのポスターに「YAMAHA」のロゴ(笑)。あの方はバリバリのヤマハユーザーだったのを当時まだ知りませんで、ちょっと険悪な雰囲気になってしまいました・・・。

そこで吹いたDNRH+Estr(リング・H管・Eメカ付ストレート)が結構よく、またこのモデルは人気が高く納期が1年後くらいは普通なのに目の前に現物があったのですが、何せ70万円以上するので、どうしてもそこで即決、とはできませんでした。頭を冷やして冷静になってもう一度考えよう、と思ってそのまま帰ってしまいました。

少し後に、今度はムラマツでもフェアがあり、また行きました。今度は買う気でしたが、ちゃっかりもう一度色々試奏もしました。

金フルートは、その含有率によっていくつかモデルがあり、値段も音も違います。試奏した感想を簡単に(あくまで私個人の感想)。

【9K(9金)】もの凄く鳴りやすく、明るい(派手な)音色。比較的息の弱い人でも鳴らしやすいので人気、とカタログにもある。ガリガリ吹きたい人には不向きかも。

【14K】9Kと比べると音色は落ち着いていて、よく鳴るがあまり「金!」という感じはしない。

【18K】14Kとまた全然違う。もの凄く音が滑らかな感じでよく鳴る。

【24K】18Kに輪をかけて滑らかで、もの凄く密度の濃い感じの音。

9~18Kまでは、他の金属との合金で、ムラマツのはちょっと赤っぽい色をしていますが、24Kだけは違います。本当にあの「金の延べ棒」のような「黄金」の色をしています(実際は本当の純金だと柔らかくなってしまうので、微量の他の金属で合金化して硬度を保っているそうです)。音色もとろけそうです。病みつきになってしまいそうでしたが、宝くじ1等でも当たらない限り買えない値段です。

アルトフルートも置いてあり、これも吹いたところ、「病みつき」。アルトは普通のフルートより4度低いG管ですが、ただ音が低いだけではなく、なんとも言えない深みのある、ゆったりとした、シブい音がします。楽器が大きくなると材料代だけでもそれだけ値も張るので、大体は銀+洋銀なのですが、ムラマツのは総銀製なので92万円もしますがその分、音もいいです。。(欲しい・・・)。次は木管フルートも作ってくれないかな。。

結局、DNRH+Eメカ76万円也を購入しました。車を除いて、家にある一番高額商品よね、と奥さんに言われてしまいました。。。

そこから得た、楽器(等の高額商品)を買う時の教訓。

<買うなら独身時代に>(笑)

自分「だけ」のために自由にお金を使えるのは(普通は)独身時代だけ。高い楽器を買いたいなら、独身時代にゲットしておいた方がよいと思います。学生さんの場合はあまりお金がないので難しいかも知れませんが、社会人になって一生懸命働けばそのくらいのお金はすぐに貯まると思います。それまでに腕の方を磨いておきましょう。

そういう訳で、今持っているムラマツは気に入っていますが、他のをあまり吹いたことがないので、ムラマツが絶対的にいい、とか、メーカーによる違いとかあまり客観的な評価はできません。個人的には、ムラマツのフルートの音には、何というか「色気」のようなものがあるとは感じます。ヤマハなどはもう少し健全というか素直な感じの音です。

これから楽器を選ぼうとしている方に参考のために一つ言えることは、複数種類の楽器を作っているメーカーと、単一メーカーの違いは一つポイントとして考えてみて下さい、ということです。金管も木管も作っています、というところと、フルートだけを作っているところ(それ一本にかけている、という意味です)の違いです。例えるならば、洋食も和食もラーメンも出します、という食堂と、「そば」なら「そば」だけで商売している店の違い、とでもいいましょうか。総合メーカーが決して悪いとはいいませんが、そういう違いです。ですがその上で、もちろん最後はご自身の好みと感性で決めることが大事だと思います。

難波薫さんの話は、、、また【つづく】だな。。。(ごめんなさい)

 

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